最近、カメラの選び方も多様化しており、デジタル一眼レフやミラーレスカメラに加え、スマートフォンのカメラも高性能化しています。
そんな中、スマホとは違った味わい深いレトロな写真が撮りたいという方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、PaperShootという紙製で薄型のカメラです。
このカメラは持ち運びやすさとレトロ感が魅力で、フィルムカメラのような写真体験を手軽に楽しめると話題のトイカメラなんです。
今回は、PaperShootの開封の様子や作例とともに使用した感想をお伝えし、その魅力を語っていきます。
- PaperShootの購入を検討している方
- PaperShootの組み立て方や作例が気になっている方
- トイカメラが気になっている方
PaperShootとは?
PaperShootは、カバンに入れて持ち運びできる厚さ約1cmの軽量カメラです。
フィルムカメラのようなレトロな写真体験を楽しめます。(Pinkoi/PaperShoot台湾本社の公式ショップより)

薄くてかわいいトイカメラ「PaperShoot」は、組み立てが簡単で、気軽に写真撮影を楽しめるのが魅力です。
紙のように軽く、手軽に持ち運べるデザインで、旅行や日常のスナップ撮影にぴったり。
フィルム風の味のある写真が撮れるので、スマホやデジカメとは違った温かみのある写りが楽しめます。
ケースの種類が豊富で、選ぶのも楽しいですし気分で着せ替えもできちゃいます。
- 軽量・コンパクトで持ち運びやすい
- フィルム風の雰囲気ある写真が撮れる
- 組み立て式で、遊び心がある
- SDカード対応でPCに保存可能
どのくらいで届く?
数日かけて選び抜き、やっと購入。
注文してから10日程で届きました。海外配送だけれども、思ったより早かったです。
事前に用意した方がいいもの
待っている間に、必要になりそうなものを買い揃えました。
- 充電式電池
- ネックストラップ
- microSD
- microSDカードアダプター
- microSDカードリーダー(スマホ用に)


充電式電池
これはマストといっても過言ではありません。
乾電池を交換して使うこともできるのですが、そうすると電池交換の度にいちいち解体して組み立てなおす必要があります。
また、出先で電池がなくなった際にも乾電池だとストックが必要ですが、充電式の電池でしたらtypeCのコードがあればモバイル充電器でも充電ができちゃいます!
普段はシャッターを押してから「ピピッ」と音が鳴ってからというワンクッションが発生しますが、充電中はそのタイムラグも無く撮影ができるので、パパッと撮りたいときは充電しながらの方が便利な一面もあります。
わたしが使用しているのはこちらです。
2個あれば十分なので、2個入りにしました。もし予備も欲しい場合は4個セットもあります。
ちなみにですが、この電池にした理由は色と価格です。
基本的にPaperShootの紙製のカバーをつけると電池は見えないので、こだわらなくても良いとは思います。しかしPaperShootにはスケルトンのケースもあり、もしそちらを買うことがあったら、黒い方がかっこいいのでは…と思いました。好みの問題ですね。
また、容量が大きい電池もあったのですが、なかなか高額。使った日は毎日充電することから900mAhのものにしました。
PaperShootを使用してかれこれ半年が経ちましたが、現状困ってないです。PaperShootをメインにたくさん撮影したい!という方は、もっと容量が大きいものを使ってもいいかもしれませんね。
microSDカード&カードリーダー(スマホ用)
このカメラ、液晶がないので当たり前ですが撮ったその場で確認ができません。
その不自由さも楽しいですが…わたしは生粋の一眼っ子。撮影した写真を早く見たくてうずうずしてしまいます。
かといって、PCを持ち歩くのも大変です。なんとか手軽に見れないか…と考えて思いついたのが、microSDを使ってiPhoneに読み込むという方法です。(どのスマホでもできるのかは定かではないですが汗)
microSDにすれば、カードリーダーもコンパクトです。
例えば、Type-Cだとこんな感じ↓
まさにわたしが使用している物なのですが、コンパクトなのでキーホルダーのようにカメラにつけています。
iPhoneにリーダーとSDを差し込んで写真フォルダを開けば、すぐに撮った写真が確認できます。
とにかくコンパクトに、忘れず持ち歩きたいのでこちらを選びました。これを忘れてしまったら、撮ってすぐ確認はできないですからね。
Wi-Fi機能付きのSDカードも使用可能なのですが、そもそも売っておらず断念。
カメラとスマホをTypeCのコードで繋ぐ方法もあります!
わたしはコードを持ち歩くの忘れてしまうので、この形に落ち着いています。
ストラップ
こちらをピックアップした理由は、付属のストラップは紙製だったため。
紙製だとなんだか切れてしまいそうで…。
しかし、個人的には問題発生して現状ストラップを使用していません。
首からぶら下げるのは楽なんですが、そうして使用すると、気づいたらネジがなくなってるんですTT
締める力が弱いのかもしれないですが…2個なくしていて後がないので、いったん使うのをやめて、ポケットに入れて持ち歩いています。
問題ない方は、ストラップは別途用意した方がいいと思います。
カメラが届くまでの間に準備を!
今回紹介したアイテムは電気屋さんやAmazonですぐに買えるものなので、本体が届く前に準備しちゃいましょう。
特に電池は付属していないので、無いとカメラが使えません…!
充電池が用意できない場合は、ひとまず乾電池を準備してくださいね。
開封と組み立て方


シンプルですがオシャレなボックスに入った状態で届きました。
側面の言葉も素敵です。


箱を開けると、これまたオシャレな紙に包まれた本体が登場。


ケースは開いた状態で届きました。
わたしが最初のケースに選んだのはストーンパターン (6色) の中の「アラベスカトコルキア ホワイト」。大理石柄が上品で素敵です。


ケースを取ると、カメラボード登場!
小さいながらに、このボードで写真が撮れるなんて…。感慨深いです。
紙製のストラップも入っていますが、こちらは使いませんでした。
どんどん組み立てていきます。手順は下記のとおり。
- ボディを広げる
- 乾電池をセット
- 折りたたむ
- SDカードをセット
- 電源を入れてテスト撮影


電池とSDカードを入れ、説明書を見ながらセッティング。
(電池、さかさまになっちゃった…でも今回のケースは電池が見えないデザインだからいっか…)


えいっ!と思い切って折りたたんで、ネジを締めたら完成!
ネジの間に用意したストラップを挟んでみました。(このストラップは後でクビになりますTT 詳細は別記事にします)
microSDも、最初は固いですが慣れればいちいちカメラを解体しなくても着脱しやすくなります。
今のところ勝手に落ちたりはしないです。
5分もかからないくらいで、本当にあっという間に完成しました。
実際に手に取ってみると、とても軽く、片手で持ちやすいサイズ感です。
カメラの性能と使用感、撮影のコツ
カメラの性能は下記の通りです。
- 焦点距離:22mm
- F値:2.2
- シャッタースピード:1/30~1/2000
- ISO感度:100~3200
- 自動露出 / ホワイトバランス処理
- ワンボタンシステム:オン/シャッター/オフ
- 4色フィルター:カラー/モノクロ/セピア/ブルー
PaperShootはデジタルカメラやスマホ、一般的なフィルムカメラのようなピントや露出等の設定、ズームなどが一切できません。

この写真は空に露出が合うように撮影する向きを調整しました。
川に露出が合うと、空が真っ白になってしまい美しい雲の様子を表現できないためです。
写ルンですのように、一定の距離離れてファインダーを覗き写りを想像しながら撮影します。
光のコントラストが強い場所では暗所と明所どちらに露出が合うか分からないので、少しずつ写す場所をずらして複数枚撮影するのがおすすめです。
ファインダーも、本当にただの穴。レンズにもよりますが、標準でついてくるレンズも自分の視野角より広く撮れるので距離感や画角は慣れが必要です。
ボタン一つで撮れるので簡単だけれども、上手く撮るのは簡単ではない…そんな、ちょっと癖があるカメラです。
フラッシュが無く(専用のライトが別売り)シャッタースピードも遅めなので、暗いところではしっかり脇を締めて静止しましょう。
フィルターがデフォルトでついており、雰囲気を変えて撮影したいときにぴったりです。(鞄に入れていると勝手にフィルターが変わっていることがあるので、撮影する前にモードを確認しましょう)
- 光の向きを意識する
日中は太陽の光が被写体に当たるように撮影すると色が鮮やか - 被写体との距離を工夫
近すぎるとボケが大きくなるので、少し離して撮る - 三脚やスタンドを活用
手ブレ防止や長時間露光には小さな三脚が便利 - 色温度を活かす
室内照明や夕焼けの暖色系光をうまく利用すると味のある写真に
作例
続いて、作例をいくつか載せます。


木漏れ日や晴れた日のスナップは、流石の描写力!フレアやゴーストも、画になってると思いませんか?


室内も屋外もどちらも楽しい写真が撮れました。室内は、暗いとイマイチですが日の光が差し込む場所は綺麗に写ります。


夕暮れ時も、この描写力です。周辺減光が起きますが、それもまた一興。
光のコントラストが強い場所では、調節ができないので角度を変えて何枚か撮るとお気に入りの写真が撮れる可能性が高くなります。
メリット・デメリットまとめ
筆者が使用して感じたメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。
メリット
- コンパクトで持ち運びやすい
- フィルム風の温かみある写真が楽しめる
- 初心者でも組み立ててすぐ使える
- SNS映えする写真が簡単に撮れる
デメリット
- 低光量でノイズが出やすい
- 高解像度を求める人には物足りない
- シャッタータイムラグがある場合あり
ノイズに関しては、レトロな写りを求めればメリットになります。
また、少し難しいところがまた楽しくてハマるポイントでもあります。
- 旅行や散歩で気軽に写真を楽しみたい人
- フィルム風の写真をSNSに投稿したい人
- スマホやデジカメとは違った雰囲気の写真を楽しみたい人
- 組み立てや撮影そのものも楽しみたい人
購入場所
Pinkoiという通販サイトにて購入できます。

Pinkoiは台湾発のオンラインマーケットで、世界中のユニークなアイテムを取り扱っており、PaperShootの公式ショップもここにあります。
サイトにはカメラ本体のほか、豊富なデザインのケースやレンズが販売されており、購入者は自分の好みに合わせてアイテムを選ぶことができます。
PaperShootを知らなかったという方は、ぜひ一度サイトを見てみてください。
購入を迷われている方には、後押しになれたらと思います(笑)
手軽にレトロな写真を楽しみたい方にぴったりです!
後日談…新しいケースと付け替えのレンズも別途購入しました!!

実際に使用してみて、白い大理石調のケースが汚れやすいため、もっと気軽に使いたいと思い、レザー調のケースを追加購入しました。
レザー調のケースは汚れにくく、見た目も高級感があり、カジュアルに使えるので非常におすすめです。